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NADAのAcu-Detox耳鍼研修会参加 ワシントンDC・ヴァージニア旅行記  

2009年2月23日~2月28日、ワシントンDCの郊外マナセスにて行われたNADA(National Acupuncture Detoxification Association)のADS(cupuncture Detoxification Specialist)4日間トレーニングに参加してきました。

NADAの耳鍼:Acu-Detoxは、全米、また世界中で、麻薬中毒やアルコール依存症の方の回復プログラムの中で使用されている、離脱症状を軽減し、治癒・回復のプロセスを促進する手法です。1970年代より、アメリカのNY BronxにあるLincoln 病院で開発され、行われ始めました。東洋医学(中国伝統医学)の考え方をベースにして、薬物依存や精神安定に焦点をあわせ、どこでも簡便に一定の方式で行えるようにマニュアル化された耳鍼です。

両耳にそれぞれ5箇所、計10箇所、鍼を刺して、30~45分、置鍼(鍼を刺したままそのまま安静にしていること)します。毎日または1日おきに行い、カウンセリングやグループワーク、薬物に関する知識の学習、栄養管理など、薬物中毒回復のプログラムと平行して行われます。

今回の研修会の参加者は6名で、ソーシャルワーカーの方、カウンセラーの方、学校の先生などが多かった様子でした。アメリカの鍼灸の法的規制については州によって異なっていますが、ヴァージニア州では、NADAの耳鍼に関してだけでしたら、鍼灸師の監督下でドラックリカバリーに関わる十分なカウンセリングや看護の経験を積んだ方であれば、鍼灸師以外でも耳鍼を行えるとのこと。カリフォルニア州では州の免許を持った鍼灸師でないとこの耳鍼もできないそうです。

Acu-detoxを行うと、薬物/アルコールの渇望や不安感を減少させ、身体エネルギーのバランスを整え、睡眠を促進し、ストレスを減少する効果があります。実際に受けてみたところ、すぐにリラックスし効果を感じました。完全にマニュアル化されたツボの場所と方法で、座って耳にだけ鍼をするので、東洋医学のことを知らない方でも、広く臨床の場で使える便利な方法だと思いました。(からだへの鍼灸の方がもちろん効果的ですが、目的とコストが異なります。)

一緒に研修を受けた黒人女性のカウンセラーのジュディーさん(アルコール依存症やコカイン・ヘロイン・覚せい剤中毒の方へ、薬物を絶つためのグループカウンセリング、ファミリーカウンセリングを行う仕事をしているとのこと)が、Acu-detoxを受けている人の方が、受けていない人よりも精神が安定し、回復が早いのを体感し、興味を持って研修を受けに来たと言っていたのが印象的でした。

英語で解剖学や生理学など各種専門用語がでてきたので、一部分しかヒアリングできなかったのが残念ではありますが(もっと英語を勉強しなくては。。)、エクアドル出身のマリーさんとお昼をいつも一緒に食べたり、皆さんフレンドリーに親切にしてくださり、考えさせられることも多かったのですが、全体としては楽しい貴重な体験ができた研修会だったと思います。

日本に帰国した後で、過食で悩んでいる方、向精神薬を減量中の方、ストレスや不眠で悩んでいる方に、グループ治療の中で取り入れられればと考えています。

Dsc02780  耳鍼を練習しているマリーさんとジュディーさん

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コメント

あおいさん

こんにちは

またまたサイバーカフェよりです。

耳鍼のこと、勉強になりました。

彼が鍼灸資格合格しそうなのですが、

アルコール大好き人間なので是非内容を伝えてみます。

日本は暖かい春です!

投稿: みどり | 2009年3月20日 (金) 15時42分

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